水虫/爪水虫

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水虫(足白癬)とは

水虫とは白癬菌というカビの一種が足の皮膚に感染して起こる病気です。

白癬菌の感染は足指の間や、足の裏だけでなく、手や体の至る部位に発症しうるので、それぞれ足白癬(水虫)、手白癬(手の水虫)、爪白癬(爪の水虫)、体部白癬(たむし、ぜにたむし)、股部白癬(いんきんたむし)、頭部白癬(しらくも)などと呼ばれます。

足以外の白癬の多くは、足の水虫から移ることも多いです。猫や犬などのペットから感染して、しらくもやたむしになる人も増えています。

多くの人が素足で歩くような場所には白癬菌が必ずいるといってもよいと思います。特に湿気の多いお風呂場などは注意が必要です。また水虫にとって住みやすい環境の持ち主(汗をかきやすい、蒸れやすい革靴やブーツを長時間履いている人、糖尿病の人等)は、感染しやすい状況になります。

皮膚の表面に菌が付いているだけなら皮膚を石鹸を泡立ててやさしく洗うだけで十分取れますので、大衆浴場などを使用した際には足を洗うとよいでしょう。また、靴下は通気性のよい木綿や麻のものがよく、指の間がふやけて白くなる人は指の間にガーゼをはさむか5本ゆびの靴下がよろしいかと思います。

水虫の症状

足の水虫は、「趾間型」「小水疱型」「角質増殖型」がありますが、「趾間型」や「小水疱型」では、皮膚に水ぶくれができるか白くジクジクした状態などになり、その上ひどくなるとかゆみが出るので自分でも水虫とわかりやすいタイプです。

一方、かかとがひび割れる「角質増殖型」はかゆみがでることが少ないために水虫と気づかず放っておきがちです。水虫はかゆいというイメージが強いのかも知れませんが、かゆみがあるのは一部です。

趾間型(ジクジク型)

指の間にできる 白くふやけ、ジクジク湿って皮がむけるタイプです。他にもカサカサして皮がむけるタイプもあります。

かゆみはないこともあり、その程度は様々です。

小水疱型(ポツポツ型)

足の裏、足の外側、内側、足指の間などに水ぶくれができます。

赤いとかゆみが強いことが多いですが、かならずしも全員にかゆみがおこるわけではありません。

角質増殖型(カサカサ型)

足の裏の角質が厚くなり、表面がざらざらします。白く見えかゆみは少ないです。

冬にひび割れができることもあり、慢性化していて治りにくいです。

水虫の検査

汗疱・汗疱状湿疹、掌蹠膿疱症など症状が似た病気がありますが、顕微鏡検査にて白癬菌を確認すれば診断できます。

しかし、これらの疾患と水虫を合併している場合もまれではありません。

経過によっては何度か検査させていただくこともあります。

水虫の治療

抗真菌薬を指示通り塗っていただければ、多くのケースの治療期間は数ヶ月程度です。再度感染することもあります。

実際には水虫を毎年繰り返してらっしゃるという方は多く、水虫が治りきらない理由として以下のものがあげられます。

塗り薬を塗る量・期間や範囲が不十分

水虫の塗り薬は、かゆみや皮膚の見た目がよくなっても、その後更に1ヶ月以上の塗布が必要です。また、症状がなくても両足につけてください。足の裏全体、足の側面、足指の間、足の指は爪の周りや甲まで、かかとの部分はアキレス腱まで広くまんべんなく塗ることが重要です。

1日当たり約1g程度必要と考えられます。外用薬は足をきれいに洗ってから塗るようにしましょう。お風呂上りに水分を丁寧にふき取り、その後、皮膚が乾燥してから薬を塗ることがポイントです。とくに入浴後の皮膚はふやけてやわらかくなっているため、有効成分が浸透しやすくなっています。

家族や同居人に無治療や自覚症状のない水虫にかかっている人がいる

知らないうちに家族や同居人の間でうつしあっている可能性があります。水虫の人の皮膚から剥がれ落ちた角質には、白癬菌がときには数週間も生きたまま残っていますので、剥けてきた角質は無理に剥かないようにしましょう。

また剥いてしまった角質の破片は他の人の皮膚につかないように速やかに処分しましょう。自然に剥け落ちることもありますので、こまめに掃除をしましょう。

床を素足で歩かないこと、足ふきマット、スリッパを別にすることなどは一定の効果があると思いますが、速やかに治療を開始することが最も重要と思います。

スポーツクラブのプールやシャワー室、入浴施設や宿泊施設に頻繁に出入りしている

何度でも感染します。

こういう施設に出入りする人は、施設使用後早めに足を洗うことで予防をするとよいでしょう。

爪水虫があり、足水虫は塗り薬で治っても、爪水虫は治っていない

毎年爪水虫から菌が増え、足水虫になってしまっていることも考えられます。

そもそも水虫でない

きちんと検査しましょう。

水虫に湿疹が合併していたり、水虫でない場合は湿疹であるということが多いと思います。

このような場合は湿疹の治療もしないと症状は治りませんし、水虫はよくなっても湿疹が悪くなるということがあります。

角質増殖型水虫である

外用薬だけでは完治しないことがあります。そのような場合には内服薬を使用する場合があります。

内服治療に関しては爪水虫の治療を参考にして下さい。

ただし内服薬の場合は内服期間や内服方法が足白癬と爪白癬では異なります。

爪水虫(爪白癬)とは

爪水虫は爪白癬(はくせん)と言い、カビが爪に感染する爪真菌症(しんきんしょう)の1つです。

爪真菌症の多くは白癬菌やカンジダという別のカビまたは両方の感染ですが、白癬は爪の先端から変色して厚くもろくなることが多く、カンジダは爪の付け根から症状がはじまることが多いとされます。

爪白癬は非常によくある病気です。足水虫を気付かず放置してしまって爪水虫になっている場合が多いですが、痛みもかゆみもないので気付いていない場合があり、放置されていることが多い疾患の一つです。 

爪水虫(爪白癬)の症状

症状は爪の色が白、黄色、黒っぽくなっている。これらの色が混じっている。また爪が厚くなっているという爪の変化ですが、かゆみや痛みはほとんどありません。爪が厚くなると爪がもろくなります。

爪水虫(爪白癬)の検査

爪が白濁したり、分厚くなったりすると、見ただけで爪水虫になったと思う方もおられると思いますが、実際には別の原因で白濁したり、肥厚することもあります。

顕微鏡検査をして菌を確認すれば、診断できます。爪が厚くなり色が変わる場合で水虫以外に多いものとしては、巻き爪に伴っての変化や足指のタコや魚の目から連続して爪が厚く硬くなっている場合(いわば爪のタコの場合)や外傷性の変形です。

また、尋常性乾癬、手湿疹、掌蹠膿疱症、円形脱毛症に伴うもの、爪甲異栄養、爪甲鈎弯症(そうこうこうわんしょう)、爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)、甲状腺機能異常症、糖尿病、薬剤の影響などいろいろなケースで爪の変形が起こります。

爪水虫(爪白癬)の治療

保険適応のある薬剤は外用薬の2種類、内服薬3種類です。内服薬の方が有効率が高く、3か月間内服して、1年程度効果が持続する薬剤もあります。

いずれの薬剤でも3ヶ月以上の治療が必要であり、1年以上の治療を要する場合も少なくありません。

内服薬については副作用チェックのため血液検査をさせて頂きます。予防に関しては足白癬の治療の部分の記載を参考にしてください。

外用薬

爪専用の外用剤です。1日1回塗る薬ですが、爪以外の皮膚につくとかぶれる可能性がありますので、周囲の皮膚に着いた薬剤はふき取ってください。副作用は塗布部位のかぶれや痒み、乾燥などです。

足爪白癬の場合、治療期間は1年程度は必要と考えてください。手の爪であればもう少し短い期間ですむかもしれません。外用薬は洗ってから塗るようにしましょう。

とくに入浴後の皮膚はふやけてやわらかくなっているため、有効成分が浸透しやすくなっています。

内服薬

内服期間は36ヶ月ですが、有効成分が内服期間終了後もしばらく爪の中に残っていることが多く、その後も改善していく可能性があるため、しばらく内服せずに経過をみます。

治癒しない場合には再度内服していただくことや薬剤の変更が必要になることもあります。副作用は腹部不快感などの消化器症状、検査値の異常などがあります。

副作用のチェックのために血液検査をさせて頂いております。また薬剤によって異なりますが、併用に注意が必要な薬や併用できない薬もありますので、現在内服中のお薬を確認させていただきます。

その他の白癬

たむし、ぜにたむし(体部白癬)、いんきんたむし(股部白癬)は、かゆみを伴い環状の紅い斑点として現れることが多いです。環の辺縁はわずかに盛り上がっています。

股にできるのが、いわゆる「いんきんたむし」です。ひろがって肛門周囲にまで届くこともあります。

しらくも(頭部白癬)

頭部にフケが付着した比較的境界がはっきりした不完全な脱毛がみられることが多いです。残っている毛は簡単に抜けてしまうことがあります。

ケルスス禿瘡といって皮膚の深いところまで感染すると、永久に脱毛することもあります。

Trichophyton‐tonsurans(トリコフィトン・トンズランス)感染症

柔道、レスリング、すもうなどの格闘技選手の間で新しい菌が、外国から持ち込まれ感染する人が増えています。

この菌は感染力が強く、一度感染すると他の白癬菌と比べると治りにくいです。

他の選手と試合や練習で直接肌を接触させることでできるため、顔や首、頭、上胸部や肩に多いようです。

症状として体部白癬タイプと頭部白癬タイプの2種類があります。

治療

基本的には外用薬は足白癬と同様に病変部より広めに、見た目や症状がなくなってからも更に1ヶ月以上は続けて付けるということが重要です。

治りにくいタイプには内服薬を使用することがありますが、爪水虫の場合とは使用する薬剤や治療期間が異なり、爪水虫よりも短期間になることが多いです。